潮風に吹かれて

Goです!  海辺に住んでいます。そんなことから、このブログのタイトルを「潮風に吹かれて」としました。  映画を観ること、どこかへぶらっと出掛けること、それから山歩きすることが好きです。ブログ「潮風に吹かれて」では映画を観ての感想や山行をふくむ旅先での出来事などをネタにした記事を発信していきます。    つたない文章で読みづらいと感じられることがあると思われますが、なにとぞヨロシクです! m( _ _ )m

潮風に吹かれて

vol.8 立ち止まるな 振り向くな

潮風に吹かれて

映画「フィッシャー・キング

原題:The Fisher King  製作国:アメリカ合衆国

劇場公開日:1992 年4月 11 日 ( 日本 )

上映時間:2時間 17 分  監督:テリー・ギリアム
キャスト:ジャック・ルーカス ( ジェフ・ブリッジス )
     パリー ( ロビン・ウィリアムズ )
     リディア ( アマンダ・プラマー )
     アン ( マーセデス・ルール )
     ホームレスのキャバレー歌手 ( マイケル・ジェッター )
     ルー ( デヴィッド・ハイド・ピアース )
     ビデオ店の客 ( キャシー・ナジミー )
     傷痍 [ しょうい ] 軍人 ( トム・ウェイツ )

     その他……

解説・あらすじ  「バロン」、「未来世紀ブラジル」、「12 モンキーズ」等々の奇才テリー・ギリアム監督が、ヨーロッパに広く伝わるアーサー王伝説に登場する漁夫王 [ いさなとりのおう ] ( フィッシャー・キング ) のエピソードをモチーフに、独自の世界観で描くファンタスティックでハートウォーミングなヒューマンドラマ。
 映画「フィッシャー・キング」の舞台は本作が撮られた1991年頃のニューヨーク。銃乱射事件による惨劇や街に溢れる路上生活者という社会の暗い側面を題材として捉えつつ、コメディのテイストを随所に散りばめ、ラブロマンスを挿入したり要所要所で幻想を現実の中に交えたりしながら物語は進む。
 ジェフ・ブリッジス演じるジャックは、かつて人気ラジオDJだったが現在は落ちぶれて彼女の元でヒモ暮らしのような生活を送っている。ロビン・ウィリアムズ演じるパリーは、精神が病んで聖杯を探す使命を神から与えられたと語る妄想に憑かれた元大学教授のホームレス。その二人が出会い、奇妙な紆余曲折を経て、人生の表舞台から転落した男と男の間には友情が生まれ …… 。

 ジャックの彼女を演じるのはマーセデス・ルール、パリーが密かに恋心を寄せる女性を演じるのはアマンダ・プラマー。マーセデス・ルールは本作でアカデミー助演女優賞を受賞した。映画「フィッシャー・キング」は、マーセデス・ルールが受賞したアカデミー助演女優賞のほかに、ベネチア国際映画祭で銀獅子賞 ( 監督賞 ) 、ゴールデングローブ賞のミュージカル・コメディ部門でロビン・ウィリアムズが主演男優賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞でマーセデス・ルールが女優賞を受賞している。

   

   もう4ヶ月くらい前になりますが、2月25日の土曜日に、東京に住んでいる友人とTOHOシネマズ池袋で「フィッシャー・キング」を観てきました。この映画は日本で封切られて30年以上も経ちますが、私は今回が初見でありました。「フィッシャー・キング」について、そんなタイトルの洋画あったなぁ …… と、おぼろげに記憶の隅っこに留めている程度だった私、どんな役者が出演していて監督が誰であるかも知りませんでした。ほぼほぼ予備知識ゼロで観覧に臨んだ「フィッシャー・キング」、なんだか胸にチクチクと痛みを覚えたり思わずクスクス笑ったりしているうちに温かい気持ちになってきて、後味グッドな作品でありました。( o^-'  ) b

 私はTOHOシネマズ池袋で「フィッシャー・キング」観覧中、銀幕に映るロビン・ウィリアムズ演じるホームレスのパリーに幾度となく心の中でエールを送りました。立ち止まるな振り向くな、立ち止まるな振り向くな と …… 。

 立ち止まるな振り向くな、立ち止まるな振り向くな 立ち止まるな振り向くな、立ち止まるな振り向くな 立ち止まるな振り向くな ………… と、ここからとんでもない方向に話は脱線します。

 “ たちどまるなふりむくな ” を「 立ち止まるな振り向くな」ではなくて「立ちどまるな  ふりむくな」って表記します。と、この字面 [ じづら ] を見て、ジュリーこと沢田研二のファン ( ファンだった方 ) 昭和歌謡造詣 [ ぞうけい ] のある方、あるいは沢田研二ファンでもなければ昭和歌謡に詳しくもないけれど偶々 [ たまたま ] その曲名を知っていた方は「ああ、あの歌のことね」なんていうふうにピピッと反応されたのではないでしょうか。

 そう、「立ちどまるな  ふりむくな」( 作詞:阿久悠 作曲・編曲:大野克夫 ) は、昭和51年 ( 1976 ) 1月21日にリリースされた沢田研二の15枚目のシングルレコードです。

 沢田研二が「 立ちどまるな  ふりむくな 」の前にリリースしたシングルレコードは、「時の過ぎゆくままに」( 作詞:阿久悠 作曲・編曲:大野克夫 1975年8月21日に発売 ) 。この楽曲は、昭和50年6月から同年9月にTBS系列で放映された沢田研二主演のドラマ「悪魔のようなあいつ」の挿入歌として使用されました。

悪魔のようなあいつ」は、昭和43年 ( 1968 ) 12月に発生した3億円強奪事件をベースにして作られた物語で、ドラマの各回エンディングには「三億円事件  時効まで  あと〇〇日」というテロップが表示されていました。全編にエロと退廃の匂いが漂っていて人間関係ぐちゃぐちゃ、そんなような作品だったと記憶しています。で、「悪魔のようなあいつ 」が放映されていた当時、異性への関心が高まり始めていた小学5年生の私は、どろどろとした過激な性描写があったりするそのドラマを親の目を盗んで見ていました。

 ドラマ「悪魔のようなあいつ」の各回エンディングに表示されていたテロップの文言 [ もんごん ] は、前記したとおり「三億円事件  時効まで  あと〇〇日」でありますが、この文言の “ 三億円事件  時効 ” ってところを “ 地球の滅亡 ” or “ 人類滅亡 ” に変換すると、昭和49年 ( 1974 ) 読売テレビ制作・日本テレビ系列で放映されたアニメ「宇宙戦艦ヤマト」の各話ラストに表示されていたテロップの文言になります。

 ここまでに取り上げた二つのテロップの文言、小学生だった私には大変インパクトがあって強く印象に残りました。だからなのでしょう、私は「××まで  あと〇〇日」というフレーズを目にしたり耳にしたりすると、ドラマ「悪魔のようなあいつ」とアニメ「宇宙戦艦ヤマト」、双方のエンディングに流されていたテロップの文言、それらが50半ばを過ぎた今になってもちらっと脳裏に浮かびます。ひょんなことからひょんなことが思いついてひょんな思考を巡らす傾向がある私。だ・か・ら、映画「フィッシャー・キング」随想録っぽいものを綴っていたのに、“ 立ち止まるな振り向くな ” ってワードに端を発して話をどんどこ脱線させちゃって、こんなふうに取り留めのない文章をたらたらと書き連ねちゃっている次第。f ( ^_^ ; ) 

 で、話をどんどこ脱線させちゃっている取り留めのない文章、それはもう少し続くです。

 ドラマ「悪魔のようなあいつ」とアニメ「宇宙戦艦ヤマト」の双方で各回エンディングに用いられていた「××まで  あと〇〇日」というフレーズのテロップ、それと同じくらい印象に残っている劇中テロップがあります。それは「スタートレック」シリーズ各エピソードの冒頭で簡単な状況説明を語るナレーションと共に流れる「航星日誌 宇宙暦 〇〇.〇」というテロップ。私は、宇宙船U.S.S.エンタープライズ号が宏大無辺の宇宙空間に浮かんでいる場面に「航星日誌 宇宙暦 〇〇.〇」というテロップが表示される冒頭が好きでした。無性に好きでした。「スタートレック」シリーズ各話オープニングのシーン、私はたまらなく好きでした。なぜだか …… なぜだかわかりませんが、好きでした。

 さて、話を映画「フィッシャー・キング」随想録っぽいものへ戻しましょう。

 立ち止まるな振り向くな、立ち止まるな振り向くな 立ち止まるな振り向くな、立ち止まるな振り向くな 立ち止まるな振り向くな ………… 立ち止まるな振り向くな、俺 と、ホームレスのパリーに送っていたはずのエールは、いつしか自分を𠮟咤激励 [ しったげきれい ] する心の声となり、自身へのエールに変わりました。そんな心境の変化を生じさせた「フィッシャー・キング」は、現代社会にヘロヘロくたびれた人に活力を与える映画だなぁって思います。( o^-'  ) b  ( o^-'  ) b  ( o^-'  ) b

 ところで、先々月の4月19日㈬に映画「シン・仮面ライダー」を観ました。劇中に登場する仮面ライダーは〝 おっ、カッコイイ 〟って思えて良かったですけど、作品全体の感想、ワタクシ的には〝 残念 〟っていうふうありました

 あくまでも、あくまでもワタクシの個人的な感想です。m(   _   _   )m

 では、ごきげんよう

 まったねぇ~。\ ( ^ 0 ^ )










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