潮風に吹かれて

Goです!  海辺に住んでいます。そんなことから、このブログのタイトルを「潮風に吹かれて」としました。  映画を観ること、どこかへぶらっと出掛けること、それから山歩きすることが好きです。ブログ「潮風に吹かれて」では映画を観ての感想や山行をふくむ旅先での出来事などをネタにした記事を発信していきます。    つたない文章で読みづらいと感じられることがあると思われますが、なにとぞヨロシクです! m( _ _ )m

潮風に吹かれて

vol.21 名声を求めて夢見る若者たち

潮風に吹かれて

映画「フェーム」

原題: Fame 製作国:アメリカ合衆国

劇場公開日:1980年 12月13日(日本) 上映時間:1時間14分

監督:アラン・パーカー 脚本:クリストファー・ゴア

製作:デイヴィッド・デ・シルバ、アラン・マーシャル

キャスト:ココ(アイリーン・キャラ)

        ブルーノ(リー・キュレーリ)

        リサ(ローラ・ディーン)

        ヒラリー(アントニア・フランチェスキ)

     モンゴメリー(ポール・マクレーン)

     ラルフ(バリー・ミラー)

     その他……

映画「フェーム」サウンドトラックアルバムの曲順

1.「フェーム」♪アイリーン・キャラ

2.「アウト・ヒア・オン・マイ・オウン」♪アイリーン・キャラ

3.「ホット・ランチ・ジャム」♪アイリーン・キャラ

4.「ドッグス・イン・ザ・ヤード」♪ポール・マクレー

5.「レッド・ライト」♪リンダ・クリフォード

6.「イフ・アイ・コール・ユー・マイン」♪ポール・マクレー

7.「ネヴァー・アローン」

  ♪ミュージック&アート・スクールのゴスペル・コーラス

8.「ラルフ・アンド・モンティ」

9.「ボディ・エレクトリック」

     ♪ディーン、キャラ、マクレーン、パーネル、ブロッキントン

解説・あらすじ ニューヨークに実存する公立の舞台芸術高等学校 (『 High School of Performing Arts 』)。そこを舞台に、アーティストとして成功することを夢見る若者たちの、入学オーディションから卒業まで、演劇、音楽、ダンスの学科に分かれた数名の生徒 ( ゲイであることを隠している俳優志望のモンゴメリー“ ポール・マクレーン ”、内気で不器用なドリス“ モーリーン・ティーフィ ”、キーボード奏者志望のブルーノ“ リー・キュレーリ ”、ゴシップ好きのリサ“ ローラ・ディーン ”、そしてスラム街育ちで野心的なココ“ アイリーン・キャラ ” ) に焦点を当てて 、名声を得ようとする彼ら彼女らの姿をドキュメンタリー・タッチで描く青春群像ドラマ。

 監督は、「小さな恋のメロディ」( 1971 ) の脚本で注目され、監督デビュー作「ダウンタウン物語」( 1976 ) 、「ミッドナイト・エクスプレス」( 1978 ) 、「エンゼル・ハート」( 1987 ) のアラン・パーカー

 ココを演じたアイリーン・キャラ( 1959 ~ 2022 )は、本作での歌唱力で一躍脚光を浴びた。1983年には「フラッシュダンス」の主題歌「ホワット・ア・フィーリング」を唄い、ビルボードHOT100の1位に。日本でもオリコンチャート1位になったが、その後ヒットに恵まれず、63歳で早逝した。

      

 先先先月の7月21日の日曜日、池袋の「グランドシネマサンシャイン 池袋」でリバイバル上映 (『午前十時の映画祭の14 』) されていた映画「フェーム」を観てきました。

 その映画を私が初めて観たのは16 の頃だったから、今からざっと44 年も前のことです。40数年前のことなんて、あまりはっきりとは覚えていないけど、その当時の私は、ディスコにハマり始めるちょい前で、映画「フェーム」が日本で公開された頃は……確か家出している真っただ中で、北海道某所にある競走馬の牧場で住み込みバイトをしていたと記憶しています。そのバイトは、16 の自分には大変キツ~イと感じられたので、1ヶ月ちょっとで辞めて早々に本州へ逃げ帰りました。と、私の破茶滅茶な昔話、それはさておき、映画「フェーム」を40数年ぶりに観ての感想は〝 ああ、そうそう、こういう映画だったな 〟というもので、40数年前には見落としていた箇所を発見するってこともなく、特に心ときめくってことはありませんでした。でも、チョーひさしぶりに映画「フェーム」を観て40数年前のことをあれこれぽつりぽつり頭によぎらすことができたから、リバイバル上映されていた映画「フェーム」を観て良かったです。v( ^o^ )

           

 ところで、最近ようやく涼しくなってきましたね。今年は、えらく残暑が長かったから、その分っていうか、そのせいで秋が短くなるそうです。行楽の秋、食欲の秋、読者の秋……短くなっても例年のように秋を満喫できるといいですね。

 では、ごきげんよう

vol.20                      果報は寝て待て? いや、幸せは歩いて来ない。

潮風に吹かれて

映画「愛と青春の旅立ち」

原題: An Officer and a Gentleman 製作国:アメリカ合衆国

劇場公開日:1982年 12月18日(日本) 上映時間:2時間04分

監督:テイラー・ハックフォード

脚本:ダグラス・デイ・スチュワート 製作:マーティン・エルファンド

キャスト:ザック・メイヨ(リチャード・ギア)

        ポーラ・ポクリフキ(デブラ・ウィンガー)

        シド・ウォーリー(デヴィッド・キース)

        バイロン・メイヨ(ロバート・ロッジア)

     リネット・ポメロイ(リサ・ブロント)

     エミール・フォーリー軍曹(ルイス・コゼットJr.)

     エミリオ・デラ・セラ(トニー・プラナ)

     ライオネル・ペリーマン(ハロルド・シルヴェスター)

     トッパー・ダニエルス(デヴィッド・カルーソ)

     その他……

解説・あらすじ ワシントン州シアトル。青年ザック ( リチャード・ギア ) は、自堕落な父と2人で暮らしている。母はザックが13歳の時、父の不実が原因で自殺した。暗い記憶を引きずりながらぱっとしない生活をしているザックは、かねてからの夢だったパイロットになるため、父の反対を押し切って、シアトルの近くにあるレーニエ基地内の海軍航空士官養成学校に入学する。そして、担当教官であるフォーリー軍曹 ( ルイス・コゼットJr. ) の厳しい指導に反発しながらも、仲間と過酷な訓練に耐える毎日を送ることになる。数週間が経ち、市民との懇親パーティーに参加したザックは、町工場で働く女性ポーラ ( デブラ・ウィンガー ) と出会って親しくなる。士官学校で直面する試練と恋仲になったポーラとのロマンスを軸にして、次第に心の成長を遂げていく青年ザックの姿を描く青春映画。

 監督は、レイ・チャールズの人生を忠実に描いたヒューマン・ドラマ「Ray/レイ」を撮ったテイラー・ハックフォード。鬼教官を演じたルイス・コゼットJr.は、本作で第55回 ( 1982年度 ) アカデミー賞助演男優賞を受賞。また、ジョー・コッカーとジェニファー・ウォーンズが歌ったストーリーを盛り上げる主題歌「Up Where We Belong/愛と青春の旅立ち」はアカデミー歌曲賞を受賞、全米1位の大ヒットになった。映画「愛と青春の旅立ち」の原題は「士官は紳士であるべきもの」を意味する「士官と紳士/ An Officer and a Gentleman 」。本作の公開以降、日本では「愛と○○の~」というタイトルが一時期ブームになった。例「愛と追憶の日々「愛と哀しみのボレロ」は「愛と青春の旅立ち」よりも1年早い1981年公開。

 映画「愛と青春の旅立ち」が日本で公開されたのは昭和57年 ( 1982 ) の12月18日 。

 その頃の私は18歳、高校へは通わずに、喫茶店でウエーターをして働いてました。

 翌年の4月、定時制高校に入学。ウエーターの仕事は辞めずに続け、私は働きながら学校へ通い始めました。そんな私が「愛と青春の旅立ち」をはじめて観たのは、その映画はロングラン上映されていて、高校へ入学して間もない頃でした。

 定時制高校、ここは何としても卒業しなくては と頭の隅で常に思っていた当時の私が「愛と青春の旅立ち」を観ていちばん印象に残ったのは、感動的なラストシーンではなく、海軍士官 学校の訓練生になった主人公が教官にしごかれながら「除隊 ( 退学 ) しろ 」と迫られるのに対 して「辞めない ほかに行く所がないんだ 」と 、べそをかきつつ言い返す場面でした。

 私は、その主人公の姿と自分を重ね合わせて観ていたのです……。

 リチャード・ギア演じる主人公の青年ザックは、自分の人生を切り開くため、果報は寝て待てという姿勢ではなく、自ら困難に立ち向かって行ったのでした。その先に、幸せがあると信じて……。

vol.19 夢と不安が交差する二度とない日々

潮風に吹かれて

映画アメリカン・グラフィティ

原題: American Graffiti 製作国:アメリカ合衆国

劇場公開日:1974年 12月21日(日本) 上映時間:1時間50分

監督:ジョージ・ルーカス

脚本:ジョージ・ルーカス、グロリア・カッツ、ウィラード・ハイク

製作:フランシス・フォード・コッポラ

キャスト:カート・ヘンダーソン(リチャード・ドレイファス)

        スティーヴ・ボランダー(ロン・ハワード)

        ジョン・ルミナー(ポール・ル・マット)

        テリー・フィールズ(チャールズ・マーティン・スミス)

     ローリー・ヘンダーソン(シンディ・ウィリアムズ)

     デビー・ダンハム(キャンディ・クラーク)

     キャロル・モリソン(マッケンジー・フィリップス)

     ボブ・ファルファ(ハリソン・フォード)

     ウルフマン・ジャック(ウルフマン・ジャック)

     その他……

映画「アメリカン・グラフィティ」主な挿入歌

  • 「ロック・アラウンド・ザ・クロック」♪ビル・ヘイリー&ザ・コメッツ
  • 「ジョニー・B・グッド」♪チャック・ベリー
  • 「煙が目にしみる」♪プラターズ
  • 「サーフィン・サファリ」♪ザ・ビーチ・ボーイズ
  • 「エイント・ザット・ア・シェイム」♪ファッツ・ドミノ
  • 「悲しき街角」♪デル・シャノン
  • 「ヤ・ヤ」♪リー・ドーシー
  • 「ペパーミント・ツイスト」♪ジョイ・ディー&スターライターズ
  • 「恋は曲者」♪フランキー・ライモン&ティーンエイジャーズ

   その他……

     

解説・あらすじ  舞台は1962年のカリフォルニア北部の田舎町。ラジオから「ウルフマン・ジャック・ショウ」が流れ始める夕暮れ時、若者たちの溜まり場になっている「メルズ・ドライブ・イン」の前に、高校を卒業したばかりのカート ( リチャード・ドレイファス ) とスティーヴ ( ロン・ハワード ) 、1学年下のテリー ( チャールズ・マーティン・スミス ) と高校を出て2年のジョン ( ポール・ル・マット ) の4人がやってくる。カートとスティーヴは、大学に進学するため、翌朝に地元を離れることになっている。4人の仲間たちは故郷で共に過ごす最後の夜を楽しむべく、それぞれの想いを胸に街へ繰り出していく……。

 70年代を代表する監督の1人で、後に「スター・ウォーズ」を生み出すジョージ・ルーカスが、自身の高校時代の思い出をベースに撮った青春群像劇。将来の夢や不安をかかえる主人公の若者たちが過ごす一夜をオールディズの名曲の数々に乗せて描いた本作は、低予算で製作されたが大ヒット、更に73年アカデミー作品賞を受賞、ルーカスの出世作となった。

 作中、登場人物が入り浸る「メルズ・ドライブ・イン」はサンフランシスコに実存した。本作の制作に着手した当時、「メルズ・ドライブ・イン」は既に閉店していたが、映画撮影のために再度開店させた。そして、その店は撮影終了後に取り壊された。

 映画「アメリカン・グラフィティ」初公開時のキャッチフレーズは「62年 君は、どこにいた?( Where were you in ’62 )」。

 1977年5月に全米公開された「スター・ウォーズ」のハン・ソロ役を演じて人気俳優の仲間入りを果たしたハリソン・フォードは、「アメリカン・グラフィティ」作中でジョン ( ポール・ル・マット ) にカー・レースの勝負を挑もうとしているボブ・ファルファ役で出演しているが、当時まだ無名だった。

 今、巷では昭和に流行ったシティ・ポップが再評価されているが、私が17歳前後だった40数年前には60年代初頭にアメリカで流行ったロックやポップスがちょっとしたブームになり、その頃の原宿のホコ天は、竹の子族のほかに、リーゼント頭に黒い革ジャンやポニーテールに水玉模様のスカートといった姿でロックンロールを踊るローラー族で溢れていた。そんな1980年前後に、東京のどこだったかの名画座で「アメリカン・グラフィティ」が他1本の旧作映画とリバイバル上映されていて、そのときに私は映画「アメリカン・グラフィティ」を初めて観た……と記憶している( 40数年も前のことなのでハッキリとは覚えていない )。

 映画「アメリカン・グラフィティ」を初めて観たのは、いつ、どこでだったかはうろ覚えであるが、その作品を初めて観たときの胸のときめきはハッキリ覚えている。40数年前に17歳前後だった私はディスコにハマっていたが、当時のブームに乗って、アメリカ60年代初頭に流行ったロックンロールもディスコ・サウンド同様に好んでよく聴いていた。と、そんなこともあり、タイトルバックの「ロック・アラウンド・ザ・ロック」から始まる「アメリカン・グラフィティ」の映像世界に、私はのっけから心を鷲づかみにされた。人気DJウルフマン・ジャックの軽快なトーク、ネオンがきらめくお洒落でクールなドライブイン、カスタム・カーが疾走する夜の街、若者たちが熱狂するダンスパーティー、ハートを揺さぶる数々のヒット曲……遊び盛りのティーンエージャーを魅了するものが散りばめられている「アメリカン・グラフィティ」、17歳前後でどこかの名画座で初めてその作品を観た私、すんなり映画に没入しちゃったもんね 

 映画「アメリカン・グラフィティ」、それを初めて観たとき、私はオープニングから楽しい気分に浸っていたが、エンドロール直前で切なさを感じさせられた。映画の終わり間際、主要登場人物4人のそれからの人生がテロップ形式で示される。その4つの内の2つが「ジョンは酔っ払い運転の車との事故により死亡」や「テリーはベトナムで戦闘中に行方不明」というようにアンハッピーな知らせ、それでしゅんとなって暗い気持ちに包まれたのだった。1962年のカリフォルニア北部の小さな町で巻き起こる弾けるような一夜を描く「アメリカン・グラフィティ」は、様々なエピソードを通して甘味な過ぎし日々をスクリーンに甦らせるだけでなく、主要登場人物4人のその後を最後に告知することで、やがてアメリカが厳しい時代へと突入して行くことをそれとなく浮かび上がらせている。

 そんな映画「アメリカン・グラフィティ」作中で私の目に特に輝いて見えた登場人物は、ダンスパーティーへ向かう途中で白いサンダーバードに乗ったブロンドの美女を見かけて一目惚れするカート。なぜかっていうと、チラッと見ただけで好きになったり恋に落ちたりするってことは、ままあることで、ありきたりのことなんだけど、白いサンダーバードのブロンド美女を追って奔走するカートの姿は青春期を象徴する衝動の一つをストレートに表現している、そんなふうに思えたからでした。

 さて、それでは「Goです の“ 昭和あの日に帰りたい ”」のコーナーではなくて、今回、映画コラムの後にアップするのは、400字詰め原稿用紙5枚くらいの「今こそガッツだぜ」っていうショートエッセイです。どうぞよろしかったら目を通してください。

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vol.18 希望への旅 ∞ 繰り返す人類

潮風に吹かれて

映画ヴォイジャー

原題: Voyagers 製作国:アメリカ合衆国・イギリス・チェコルーマニア合作

劇場公開日:2022年 3月25日(日本) 上映時間:1時間48分

監督:ニール・バーガー 脚本:ニール・バーガー

キャスト:クリストファー(タイ・シェリダン)

        セラ(リリー=ローズ・デップ)

        ザック(フィオン・ホワイトヘッド)

        リチャード・アリング(コリン・ファレル)

     フィビー(シャンテ・アダムス)

     その他……

 

解説・あらすじ  近未来。環境汚染が進んだ地球は人類存亡の危機にさらされていた。観測により地球に代わる移住可能な惑星が発見されたが、そこに到達するには86年もの星間航行期間が必要だった。太陽系外の新天地へ向かう宇宙船ヒューマニタス号の乗員は、訓練を受けた30人の子どもたちと、子どもたちの世話役兼教官のリチャード ( コリン・ファレル ) だった。子どもたちは船内で成長して子孫を残し、希望の惑星に到達するのは孫の世代となる予定。子どもたちはリチャードに従い、人類存続の計画は順調に進んでいく。それから10年後、クリストファー ( タイ・シェリダン ) とザック ( フィオン・ホワイトヘッド ) は毎日飲む薬によって人間としての欲望が抑制されていることを知る。彼らは薬の服用をやめ、やがて多くの乗員たちは本能の赴くままに行動するようになり、ある事件をきっかけに船内の統制が崩壊していく……。

 アメリカ合衆国・イギリス・チェコルーマニア合作の2021年に製作された、宇宙船という閉ざされた空間で成長していく若者たちの狂乱を描いたSF映画。監督は「ダイバージェント」のニール・バーガー

 レンタルDVDで映画「ヴォイジャー」を観ました。

 作品鑑賞後、種の存続を図るために新天地探究の旅を人類は永久に続けるのだろうな……と思いました。

 映画批評サイトのレビューによる本作の評価は、なかなか手厳しいものが多く、芳しくない傾向にあるように受け取れます。でも、映画「ヴォイジャー」を観て、私は面白かったです 

 さて、それでは「Goです の“ 昭和あの日に帰りたい ”」のコーナーです。

 今回は、イラスト付きショートエッセイ ( のようなもの ) 「遠い夏の思い出」です。

Goです! の“ 昭和あの日に帰りたい ”No.8「遠い夏の思い出」

 イラスト付きショートエッセイ( のようなもの )「遠い夏の思い出」は“ 第36回 とっておきのワンシーン ”という公募に応募して入選したイラスト付きショートエッセイ( のようなもの )「遠い夏の思い出」の文章をプチ書き改めたリニューアル作品です。

 あ、ちなみに、「Goです の“ 昭和あの日に帰りたい ”」のコーナーは次回で最終回です。

 じゃ、またね。

 ごっきげんよ~ッ

vol.17 手持ちカードをどう切るかの分岐点

潮風に吹かれて

映画マイ・ブルーベリー・ナイツ

原題: My Blueberry Nights 製作国:香港・フランス合作

劇場公開日:2008年 3月22日(日本)

上映時間:1時間35分 監督:ウォン・カーウァイ

原案:ウォン・カーウァイ

脚本:ローレンス・ブロック / ウォン・カーウァイ

キャスト:エリザベス(ノラ・ジョーンズ)

        ジェレミー(ジュード・ロウ)

        アニー・コープランド(デヴィッド・ストラザーン)

        スー・リン・コープランド(レイチェル・ワイズ)

     レスリー(ナタリー・ポートマン)

     その他……

 

解説・あらすじ ニューヨークのとあるカフェ。失恋したばかりのエリザベス ( ノラ・ジョーンズ ) は、その店に出入りするようになる。カフェのオーナー、ジェレミー ( ジュード・ロウ ) は店のカウンターに毎晩ブルーベリー・パイを用意してエリザベスを待つようになる。エリザベスは、ジェレミーと交わす会話と彼が焼くブルーベリー・パイによって、少しずつ心が慰められていく。二人の距離が縮まったかに見えた或る日、エリザベスは元カレが新しい恋人といるのを見てしまい、彼女は独り旅に出る。ニューヨーク➡メンフィス➡ラスベガスと、各地で仕事をしながらバスでアメリカを横断していくエリザベスは、その先々で愛を求めつつ愛に傷つく人々と出逢い……。

 「恋する惑星」のウォン・カーウァイ監督が初めて英語圏で撮り上げた、第60回カンヌ国際映画祭のオープニング作品。

 主演はグラミー賞受賞歌手のノラ・ジョーンズジュード・ロウナタリー・ポートマンら豪華な出演陣も話題になった。

 

 映画「マイ・ブルーベリー・ナイツ」を、ざっと16年ぶりに観ました (  DVDで  )。

マイ・ブルーベリー・ナイツ」、どんな映画だったかな? ノラ・ジョーンズジュード・ロウが共演していて、ナタリー・ポートマンも出演しているラブストーリーをちりばめたロードムービー。おぼえているのはそのくらいで、ほぼほぼ初めて観るような感覚だったから、DVDを再生させる私はプチわくわく気分でした。

 ああ、こういう話の作品だった。ひさしぶりに「マイ・ブルーベリー・ナイツ」を観た私、物語の内容はさておき、映像の色合いが美しいって事と出演している役者の演技力に感心しました。特にナタリー・ポートマン、彼女は「マイ・ブルーベリー・ナイツ」と同時期に日本で公開された「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」という映画にも出演しているのだけど、前者の映画と後者の映画とでは個性がまったく違う人物を演じていて、作品によってこうも別人に扮することが出来るなんて凄い と唸っちゃったもんね。俳優陣がしっかりしていると、それだけでも映画は見応えのあるものになる。「マイ・ブルーベリー・ナイツ」を再鑑賞した私、そんなふうに思いました 

 さて、それでは「Goです の“ 昭和あの日に帰りたい ”」のコーナーです。

 今回は36年前の辰年・昭和63年 ( 1988  ) をサクッと振り返ります。36年前、あなたはどこで何をしていましたですか? 36年前? そんな昔、まだ生まれてませ~ん。と、そういう方もいらっしゃるかもしれませんね。f ( ^_^ ; )

 じゃ、またです。

 ごっきげんよ~ッ






vol.16  城崎 ♨ ~ 城 めぐり

潮風に吹かれて

 今回のトップは、映画についてはちょこっとで、16年前にプライベートで巡った3つの城 ( 姫路城・犬山城名古屋城 ) の紹介です。

 単なるワタクシ的プチ昔ばなし、そんなものになりますが、記事ネタを記述するに当たって遠く過ぎ去った記憶をたぐらせます。

 では、ところどころ古ぼけている曖昧な記憶をぐいーっと引き戻します。

 平成19年 ( 2007 ) の11月中旬から翌年の3月下旬まで、志賀直哉の小説「城の崎にて」の舞台になった城崎温泉にある小さな旅館で私は働いていたことがあります。住み込みの短期アルバイトでした。冬場の城崎温泉といったらズワイガニ ( 松葉ガニ・越前ガニ ) なのですが、調理補助係として雇われたのに蟹をさばけない私は、小さな旅館の厨房ではニンジンやらネギやら野菜ばかり刻んでいて仕事中ズワイガニに手をふれることは1度もありませんでした。つまり私は……あまり使えない調理補助だったのです。けれども、書き入れ時で猫の手も借りたいくらい忙しかったからなのでしょう、途中で首になることはありませんでした。

 小さな旅館バイト期間中の2月19日、仕事OFFで「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」という映画を観に姫路へ行きました。で、その映画鑑賞後に姫路城へ寄ったのでした。

 犬山城名古屋城へ行ったのは、旅館バイトの契約期間満了後に愛知県在住の友人と会うことになり、その友人宅を訪ねるついでの3月27・28日でした。

 城を巡った3/27 ( 犬山城 )・28 ( 名古屋城 ) は両日とも晴天に恵まれて、満開の桜の花の下、陽光に映える城はアメージングでありました。

 城崎は兵庫県北部( 豊岡市城崎町 )の日本海に面した関西有数の温泉街。

  • 姫路城

 所在地: 兵庫県姫路市

 姫路城は、江戸時代初期に建てられ、国宝や重要文化財に指定されている。また、平

 成5年の12月には、奈良の法隆寺と共に日本で初のユネスコ世界文化遺産に登録され

 た。

 所在地: 愛知県犬山市

 犬山城は、室町時代の天文6年( 1537 )、織田信長の叔父・信康によって建てられた。

 天守は現存する最古のものである。周辺には、木曽川犬山城下町の古い町並み、明

 治村等々の多くの観光スポットがある。

 所在地: 愛知県名古屋市

 名古屋城は、江戸時代の慶長20年( 1615 )、徳川家康によって建てられた。「名城 ( 

 いじょう )」、「金鯱 ( きんしゃちじょう・きんこじょう )」、「金城 ( きんじょ

 う )」の異名を持ち、城郭として国宝第1号に指定された。大阪城、熊本城と共に日 

 本3名城に数えられ、伊勢音頭では「伊勢は津でもつ、津は伊勢でもつ、尾張名古屋

 は城でもつ」と詠われている。

 

 さて、ここから第6回目の「Goです の“ 昭和あの日に帰りたい ”」のコーナーです。

 今回は「The流れ者」という読み切り漫画です。ブログにアップするために描き下ろしたものではなく、これまでに多くの懸賞付き漫画公募へ応募していて、結果すべてのところで落選っていう黒歴史あり旧作を、ここでで発表する用にプチ描き直したってものです。ま、リメイクしたところで箸にも棒にも掛からぬ出来の作品と思われますが、よろしかったら「The流れ者」ご覧ください。

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  次回も「Goです の“ 昭和あの日に帰りたい ”」どうぞおッ楽しみにィ

  んじゃ、ごっきげんよ~う。 \( ^o^ )















vol.15 光を求めて……

潮風に吹かれて

映画真夜中のカーボーイ

原題: Midnight Cowboy 製作国:アメリカ合衆国

原作:「真夜中のカウボーイ」(ジェームズ・レオ・ハーリヒー)

劇場公開日:1969年 10月18日(日本)

上映時間:2時間1分 監督:ジョン・シュレシンジャー

音楽ジョン・バリー 挿入歌:「うわさの男」(歌:ニルソン)

キャスト:ジョー(ジョン・ヴォイト)

        ラッツォ(ダスティン・ホフマン)

        キャス(シルヴィア・マイルズ)

        オダニエル(ジョン・マクギヴァー)

     シャーリー(ブレンダ・ヴァッカロ)

     タウニー(バーナード・ヒューズ)

        サリー(ルース・ホワイト)

     アニー(ジェニファー・ソルト)

     その他……

 

解説・あらすじ 自身の肉体と美貌を武器に金持ち女性の相手をして富と名声を手に入れようと、テキサスの片田舎からニューヨークに出てきた青年ジョー ( ジョン・ヴォイト ) 。カウボーイスタイルに身を固めた彼は女を引っ掛けて金を要求するが、逆に金をふんだくられる。その女は名うての娼婦だったのである。現実は厳しく、カウボーイを気取る彼の夢は遠のいていくばかり。そんなジョーの前に、足の不自由な詐欺師ラッツォ ( ダスティン・ホフマン ) が現れる。2人は共に底辺から這い上がろうともがくうちに奇妙な友情で結ばれていくが、ラッツォは深刻な病に侵されていた。日増しに病状が悪くなっていくラッツォは温暖なフロリダ移住の夢を語る。ジョーは、ラッツォの願いを叶える為、男色の学生の相手をしたり商用でニューヨークに来た男のホテルに行ったりして金を稼いだ。そしてジョーとラッツォの2人は、太陽と新しい生活を求めて、マイアミ行きの長距離バスに乗ってフロリダへ向かうが……。

 舞台出身のジョン・ヴォイトと映画「卒業」でスターになったダスティン・ホフマン共演によるアメリカン・ニューシネマの名作。ジェームズ・レオ・ハーリヒーの小説「真夜中のカウボーイ」をウォルド・ソルトが脚色。監督はジョン・シュレシンジャー。カウボーイというアメリカの〝 これぞ男 〟という神話を崩壊させる〝 ヒーロー不在 〟の青春映画。第42回アカデミー賞で作品賞・監督賞・脚色賞を受賞した。

 本作品の邦題は本来ならば「真夜中のカウボーイ」であるが、当時ユナイト映画 ( ユナイテッド・アーティスツの日本法人 ) の宣伝部長であった水野晴郎が「都会的な雰囲気を演出したかった ( Car = 自動車 = 都会の象徴 ) 」ことを理由に「カーボーイ」としたものがそのまま邦題となった。また、本作品の挿入歌は当初ボブ・ディランにオファーしていたが間に合わなかった為、ニルソンが歌う「うわさの男」が使用されることになった。

  

 映画「真夜中のカーボーイ」を私が初めて観たのは、かれこれ40数年も前で、15か16の頃でした。当時、日曜日と水曜日と金曜日 ( だったかな?  ) の各曜日いずれも異なる民放テレビ局で、夜9時くらいから映画を放映する番組がやっていて、その3つの映画番組のどれかで私は「真夜中のカーボーイ」を初めて観たのです。

 映画「真夜中のカーボーイ」、15か16の私には話の内容が難しいと感じられました。だからだったのでしょう、作品ストーリーは記憶に薄く、挿入歌として用いられたニルソンが歌う「うわさの男」だけが印象に残りました。

 軽快なメロディで心地よく響く「うわさの男」、その歌が強く心に残ったのは曲が良いというのはもちろんですが、ほかにちょっとしたことがありました。それはですね、本当にちょっとしたことですけど、「ああ、そういうことってあるね」と思われるようなアルアル話なので、どういうことだったか書き付けておきます。

 私が初めて映画「真夜中のカーボーイ」を観た頃、その時はまだ誰が歌う何て曲だか知りませんでしたが、ニルソンが歌う「うわさの男」を使用するビールのCМ ( 銘柄はキリンのライトビールだったと思う  ) がテレビで流れていて、そのコマーシャルを見るたびに「このCМで使われているBGMは何て曲だろう? いい歌だなぁ」と私は思っていたから、その曲が「真夜中のカーボーイ」作中で流れるのを聞いたときには「あッ あのCМで使われている歌だ !! 」と、探し物を見つけられたときのような嬉しい気持ちになりました。そんなことからその挿入歌が強く記憶に残ったのです。

 数年後、高田馬場だったか飯田橋だったか東京のどっかの名作座 ( 新しい映画を初めて上映する封切り館ではなく、古い作品を上映する映画館で、いわゆる二番館  ) リバイバル上映されていた「真夜中のカーボーイ」を観ました。その時の私は20いくつかになっていて、15か16の頃よりは物語の筋が理解できました。「ふーん、現代社会の影の部分をあぶり出すような話だったんだ」と思いました。作中、20いくつかになって再び観た時に気づいたことなのですが、ニューヨークに住む貧困層の人たちの中で、輸血用の血液を提供することによって金を得る人々の姿が映されます。その場面を見た時、エイズ蔓延の一因を垣間見たように感じられてゾッとしたことを覚えています。私が東京のどっかの劇場で「真夜中のカーボーイ」を再び観たのは80年代の半ばぐらいだったかな、その頃エイズが巷でクローズアップされるようになり、新型コロナのように緊急事態宣言が発令されるほどの騒ぎにはならなかったものの世界は一時期エイズによって恐怖に包まれた。映画「ジャイアンツ」( 1956年  ) エリザベス・テイラージェームズ・ディーンと共演したロック・ハドソンもイギリスのロックバンド「クイーン」のフレディ・マーキュリーも死因はエイズ感染だったもんね……。

 ま、映画に限らず読書とかもそうなんだけど、10代や20代や30代……と、同じものでも世代・年代によって見方って変わったりしますね。

 で、今ふと思ったんです。初老になった私は「真夜中のカーボーイ」をどう受け取るだろうかって。そんなふうに思ったから、おそらく私は近々その映画をちょー久し振りに観るでしょう ( やっぱいいやって気が変わって観ないかも知れない  ) 。f ( ^_^ ; )

 ところで、もう2月ですね。けど、まだ寒い。ああ、早く暖かくならないかな。春が待ち遠しいですゥ。

 さて、「Goです の“ 昭和あの日に帰りたい ”」のコーナーです。

 今回は48年前の辰年・昭和51年 ( 1976  ) にスポットを当てて、その当時の様子をサクッと振り返るですよ。薄っぺら~くサクッとね。

 じゃ、またね。

 ごっきげんよ~ッ

潮風に吹かれて