潮風に吹かれて

Goです!  海辺に住んでいます。そんなことから、このブログのタイトルを「潮風に吹かれて」としました。  映画を観ること、どこかへぶらっと出掛けること、それから山歩きすることが好きです。ブログ「潮風に吹かれて」では映画を観ての感想や山行をふくむ旅先での出来事などをネタにした記事を発信していきます。    つたない文章で読みづらいと感じられることがあると思われますが、なにとぞヨロシクです! m( _ _ )m

潮風に吹かれて

vol.4   世の中の仕組み

潮風に吹かれて

映画エデンの東

原題: East of Eden 製作国:アメリカ合衆国

劇場公開日:1955年 10月14日(日本)

上映時間:1時間58分 監督:エリア・カザン

キャスト:ケイレブ・トラスク【愛称:キャル】( ジェームス・ディーン )

       アブラ ( ジュリー・ハリス ) ~ アーロンの恋人

       アーロン・トラスク

    ( リチャード・ダヴァロス ) ~ キャルの双子の兄弟

       アダム・トラスク

    ( レイモンド・マッセイ ) ~ キャルとアーロンの父

       ケート ( ジョー・ヴァン・フリート )

    ~ キャルとアーロンの母でアダムの元妻

    その他 ……

解説・あらすじ  主演は本作が映画初出演のジェームズ・ディーン。物語の舞台は1917年のアメリカ合衆国カリフォルニア州の北部にある小都市サリナス。その町で農場を営むアダムにはアーロンとキャルという双子の息子がいる。兄のアーロンは、真面目で心優しい性格から父に可愛がられる。一方、気難しくて反抗的な弟のキャルは父に疎まれている。或る日、キャルはアーロンの恋人アブラに自分の悩み《 父に愛されているのか愛されていないのか判らない 》ということを話す。それが切っ掛けで、キャルとアブラ、2人の仲は徐々に深まってゆき……。

 旧約聖書カインとアベルの物語を下敷きにしたジョン・スタインベックの同名小説が原作の本作、ジェームズ・ディーンが演じる誰かに愛されているという実感を求めている孤独な青年キャルの苦悩や家族との確執を描く青春ドラマ。監督は「欲望という名の電車」や「波止場」などを撮ったエリア・カザン。本作の主題曲は人気が高く、その音楽を担当したのはレナード・ローゼンマン

 映画「エデンの東」を、年末年始のバタバタしている最中、炬燵 ( こたつ ) にあたって蜜柑を食べながら観ました。「エデンの東」を観るのは今回で3回目……だったかな。前回と前々回は、何年前だったか忘れちゃったけど、どっかの劇場でリバイバル上映されていたのを観てね、つい先日に観たときはレンタルのDVD。

 で、今回「エデンの東」をひさしぶりに観て「う~ん、やっぱりイイ映画だな」と、まずはそう思ったです。で・す・が、ちょっとしてからその映画の筋書きについて反芻してみたら、やっぱりイイ映画だなという思いから、イイ映画だなっていう一言では済まされない作品、そういう思いに変わりました。それはどうしてかというと、筋書きを反芻し、「映画『エデンの東』は一応ハッピーエンドだけれども、“ イイ結果 ” となっているのはジェームズ・ディーン演じるキャルだけじゃん」ということに気づいたからでした。

 キャルの兄アーロンは何にも悪いことしてないのにキャルが幸せ (  ) をつかむために損くじを引かされた……。と、そんな見方をすると映画「エデンの東」は〝 この世の中は誰かが幸せになるには誰かが不幸にならなければならない仕組みになっているのかな? 〟なんてことを考えさせられる作品になりました。

 ま、どうであれ映画「エデンの東」は、テーマ曲がチョーいいですし、つまらない映画ではないってことは確かっす! 又、今回あらためて映画「エデンの東」を観て、ジェームズ・ディーンはかっこいいだけではなくて演技も上手だなぁ、そう思いましたです。

ここまではオリジナル小冊子「気ままにシネマ」収録コラム「世の中の仕組み」を 加筆修正しました。

 

 ところで、先月 ( 12月 ) の1日に映画「すずめの戸締まり」を観ました。ワタクシ的には〝 スッゲー面白かった 〟というほどではなかったけど、つまらなくはなかった。期待していたほどでもなく、期待していなかったほどでもなく、まあ思っていたとおりの出来ってところの作品でした。 あくまでもワタクシの個人的な感想です。

 では、今年も何卒ヨロシクです。

 ごきげんよう

 

 

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